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2話:ネットワークビジネスの闇と苦悩の10年間

2021年11月16日

22歳。

就職した矢先の春のことです。

大学時代に、そんなに仲良くはなかった友人が

「友達の父親が経済セミナーで話をするから聞きにいこう!」

というのです。

 

今になって振り返ってみれば、そんなに明るい奴じゃなかったのに、この時ばかりは満面の笑み!怪しいw

断ることもできずに、高層ビルのセミナー会場へ。

友人の父親は、写真でみたことはありましたがギラッギラのオーラを放ちスタンバイをしていました。

ネットワークビジネス セミナー

セミナー開始。

それは

 

経済セミナーではなく、ビジネス事業説明会でした。

 

ビジネスの勧誘とは告げずに、動員。

これは、今思えば完全なブラインド勧誘(法律違反)でした。

 

ですが、これが運命的な出会いとなった「ネットワークビジネス」だったのです。

 

紹介したら稼げる?

その程度の人数でそんなに稼げるの?

ケンリシュウニュウ・・・?(権利収入)

車or家を買ってもらえる?!

 

良くわからず、その日は返事をせずに帰宅したのですが、間違いなく“ワクワクした自分“がいたのです。

 

それから2週間ほど考えて、参加を決意。

私が成功したら、

  • 周りが喜んでくれるかもしれない
  • 褒めてくれるかもしれない
  • 誇りに感じてくれるかもしれない

認めて欲しかったのだと思います。

 

そして、ここに

人にどう思われるのか、人の価値観に左右される自分

がいたのです。

 

自ら進んでクレジットカードを作成しに1日数件を梯子した日もありました。

紹介者は、さぞかし楽だったでしょう。

自ら進んでクレジットカードを作りに行って、参加する気満々なのですからw

 

そして、ビジネスをスタートして1ヶ月目。

1週間で5人をスポンサーしました。

この成績というのは、滅多になく表彰されチヤホヤされました。

 

「これじゃ!!この感じじゃ!!」

 

注目してもらい、人が集まってきて、称えてくれる。

この感覚をもう一度味わいたかったのだ。

 

どんどんネットワークビジネスにハマっていく自分がいました。

 

そして、1年後の23歳の時。

1番上の資格(俗にいう最高タイトル)を取得しました。

 

これからの人生バラ色だ!勝ち組だ!モテモテだ!!!

 

 

ですが、徐々に気付き始めます。

 

全てが「妄想」だということに。

 

最高タイトルを取得してして、待ちに待ったボーナス。

 

【15万円】

 

 

ん?あれ?

最高タイトルとったよね?

前月15万以上使っとるけど?

赤字じゃがんこれ・・・???

 

いや・・・待て・・・

この「最高タイトル」という肩書きでチームと売り上げが大きくなっていくに違いない!

だって「最高タイトル」だし。

 

その翌月のボーナス。。。

 

「1万円」

 

私のビジネス天気予報を、快晴!晴天!だったはず。

しかし、完全に雲行きがおかしいのではないだろうか・・・

 

そして、雷を伴う猛烈な雨に変わってしまったのです。

 

権利的に100万円入るはずじゃなかったのか?

セミナーでは、月収100万取れるとかいってるよ?

最高タイトルとは・・・?

 

そして、それから10年間もの間、この大雨が止むことはありませんでした。

 

  • 毎月赤字
  • 成功者気取りで儲かっているフリ
  • しんどいと言うことができない
  • 家族に合わせる顔がない
  • 挙げ句の果てには、メンバーから借金

 

自分のビジネスに違和感を感じていましたが、

 

いつかは成功するんだ。

思考が現実化するんだ。

 

などと信じていたのです。

 

全てが妄想だったのです。

思考が現実化するなら、何もせずに妄想だけしていたらいい。

 

これが洗脳が解ける感覚なのだろうか。

 

「洗脳なんてされていない!」と洗脳されている人ほど言うのです。

まさに私はこの状態だったのです。

 

洗脳されていたと、気付いた時に襲ってきた様々は感情。

 

家族や友達、どんな風にどんな気持ちで私を見ていたんだろうか。

気付かないフリをしていてくれていたのだろうか。

まさか、何をいっても駄目だと思われていたんだろうか。

 

親・友達など色んな人の顔が頭に浮かび、そして血の気が引いて、猛烈な自己嫌悪に襲われました。

この感覚を、私は一生忘れることはないと思います。

 

そして、私はネットワークビジネスをやめる決意をしたのです。

 

生きる屍となった私の元に、以前お世話になっていたIT企業の経営者であるK氏が新しい事業を始めると言う話を耳にしました。

 

K氏は・・・

  • ITのある分野で特許を8つ持っている
  • 世界中で知られる大企業をいくつもクライアントに抱える社会的認知のある経営者
  • 過去には、ネットワークビジネス業界でも1000億位上の売り上げを上げた伝説の男

 

いつかこの人と仕事がしてみたい!

と思いながらも、私はネットワークビジネスにのめり込んで大失敗。

 

ようやく、彼から本物のビジネスを学べるんではないか?!

期待をして、参加を申し出ました。

 

 

一刀両断。

期待をして申し出ましたが、速攻で斬られました。

 

「まず借金を返せ。不真面目な奴と俺が仕事をすることは絶対にない。」

 

ハッとしました。

しかし、私にはこんな当たり前のことさえもとても新鮮で衝撃的でした。

 

ネットワークビジネスであれば、やりたいといっている相手を断るなんてあり得ないですよね?

なんてまともなんだろう。

 

ネットワークビジネス時代は

 

成功するから大丈夫!

借金しても稼げばいい!すぐ返せる!

 

本気でそう信じていたんですよね。相当痛いやつです。はい。

 

K氏の一言で目が覚めた私は、借金を返すために毎日毎日働きました。

ろくに働いたことがなかった私でしたが、休みを返上で働き給料日には1ヶ月食べていけるだけのお金を残して返済をしました。

 

コールセンターで仕事をし、テレアポを極め、太陽光発電を鬼神の如く売りまくりました。

ついでに、エコキュートも!

 

そして、コールセンターの管理職にも出世をして、コールセンターの新規の立ち上げ、教育、マニュアルを制作しました。

この仕事を通じて、どんどんスキルアップしていく私がいました。

 

1年後、ついに借金を完済。

完済し、身も心も軽い!達成感がありました。

何重にも巻かれた鎖から開放されたような感覚でした。

 

「ついにK氏と仕事ができる!」

 

意気揚々と事業に参加させていただいたものの、結局一緒に仕事をすることは叶わなかったのです。

私とK氏の間にいた男が、亀裂を生んでいたのです。

K氏にはこう言い、私にはああ言い・・・

 

自分の都合の良いように事実を捻じ曲げていました。

やっぱり、直接本人と話すことが1番大事なのです。

 

この男たちは、ネットワークビジネス時代の私のアップにあたる人物でした。

ぶっちゃけ10年間大っ嫌いでしたw

 

22歳の時から、違和感がありましたが彼も一応はリーダーという立場。

他のメンバーの手前、嫌いとはいえず離れることもできず・・・

リーダーは仲がいいと思われないと・・・

 

そんな情報操作の業界。

目に見えるものが真実とは限らないのです。

 

皆さんも何か違和感を感じた経験はありませんか?

違和感(自分の直感)は、往々にして正しいことが多いと思います。

 

そうか。

私はK氏に嫌われているのか。

もう、良いかな。

 

プツン。

と、決して切れることはないと信じた糸が切れてしまったんです。

 

もうやめよう。

いなくなろう。

—————————————-

ーその①ー

そんなK氏との【強烈】な思い出があります。

ある日、百貨店を徘徊しているとK氏から電話が。

普段のように電話にでました。

 

私「お疲れ〜っス!」

K氏:「・・・・・。」

 

私は、一瞬で身の危険を察知しました。。。

その直後、私のしでかしたことでブチギレられたのでした。

そして、数秒後、人生初の・・・

 

気絶www

 

「だ?!大丈夫ですかっ?!?!」

周りにいたお客さんの声で目が覚め、床は血まみれ。

顎がぱっくり割れていましたw

 

覇気をくらって気絶した事故現場(なんばマルイ4F)

 

ワンピースというアニメに「覇気」(相手に触れずに気絶させる)と言うのがありますが、この件で「覇気の存在」が証明されました。

 

ーその②ー

ある時、琵琶湖に釣りに連れて行ってもらいました。

 

私:「Kさん、あの人本当に親友何ですか?信用してるんですか?」

K氏:「親友でもなければ、信用もしていない!そのほうが聞こえがええから言うとっただけや!」

 

どんだけ正直なんだ、この人は。

誰かにどう思われても良い、自分の価値観で生きている人なのだ。

 

だから、人の価値観に左右されている自分と対極にいるK氏に憧れを抱いていたんだと思います。

 

本心を言ってくれる人は、K氏しかいませんでした。

 

仕事や恋愛、家族のこと。

全てに耳を傾けてくて聞いてくれました。

 

決して、指示なんかなくて、私に気付きをくれて導いてくれたのです。

 

業界の多くのリーダーたちは

「ビジネスの相談は大歓迎。プライベートや家族のことよりもビジネスが優先!」

と話します。

 

しかし、K氏は全く逆のことを言います。

「ビジネスは自分で考えろ。だけど、プライベートで困った時は俺はすぐに飛んで行くから。」

 

こんなことを思い出していました。

 

辞めるとしても、

K氏と会わずに去ることはできない。

 

しっかり挨拶をして、

新しい道に進んでいこう。

 

そう決めたのです。

 

物語の続きはこちら

3話:脱!ネットワークビジネス〜新たな旅の始まり〜

やめようと決意して、K氏の元へ挨拶へ。 「辞めさすかい!ボケっっ!!!」   私。お別れの挨拶に伺ったんです。   「元気でな!」 「頑張れよっ!」   とか想像しますよ ...

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